BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) プレイ動画&レビュー

 BIOHAZARD RE:3(PC・steam版)


【販売】

 ・CAPCOM

 ・2020年4月3日

 ・価格:3990円


【概要】

 ・プロデューサー:ピーター・ファビアノ、川田将央

 ・ディレクター:坂田聖彦


【ストーリー】


 1998年9月28日2か月前ラクーンシティで発生したバイオハザードの原因が製薬会社アンブレラにあるとラクーン市警特殊部隊STARS隊員ジル・バレンタインが調査していた。だが、アンブレラ社はSTARS隊員を殺すために生物兵器ネメシスを送り出す。

 

【特徴】*以下ネタばれ注意


 ゲームはジルの自室からスタートしますが、いきなりラスボスのネメシスが壁を破って襲ってきて一気にゲームの中に引き込まれます。その後も、ダウンタウン・変電所・警察署・病院・地下倉庫・地下施設とさまざまなシチュエーションが続き単調な展開が続くということはありません。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 バイオハザードシリーズの特徴として、この退屈を感じさせない展開というのがあり、そこに新しいクリーチャーが登場することで、恐怖を感じながらも次の展開が知りたくなるという魅力があります。


 また、もう一つの特徴としてユーザーレベルに自動的にあわせてくれる機能もあります。ゲームスタート時にアシステッド(簡単)・スタンダード(普通)・ハードコア(クリア後はナイトメア・インフェルノ)を選ぶことができるのですが、途中で何度もゲームオーバーになると一つ下のレベルに変更する提案が表示されますし(強制ではない)、変更しない場合でもクリーチャーが少し手加減してくれるようになります。ケンタロウの場合はスタンダードのままエンディングまで進んだのですが、病院での籠城シーンなどで手加減を感じることができました。これが突然極端に弱くなるのではなく、何となく変わったのかな?という絶妙なバランスで調整されているのもポイントです。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 ですので、初心者は初心者なりに楽しめますし、上級者も上のレベルで楽しむことができます。


 クイックタイムイベント (QTE:Quick time event:ゲーム途中に特定のキーを押すこと)も最小限に抑えられていて(または連打などの単調な操作のみ)、動画カットシーンなどもゆっくり楽しむことができます。ただ、個人的にはQTEがそれほど嫌いではないので、もう少しあっても面白いのでは?とも感じました。ジルやカルロスが勝手に戦っているのを見ているだけなのは少し違和感もありました。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 ネットレビューでオリジナルに比べてストーリーが短いという意見もありますが、広い街中を何度も往復してパーツを集め、順番に謎解きをするというのは今の時代少しきつい気がします。逆にRE3の方が全体的にコンパクトにまとまっていて遊びやすいですし、物語も破綻しておらず密度が高いような気がします。ちなみにクリアまで初見で8.8時間かかりましたよw


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 ただクリーチャーについてはオリジナルと比べるとかなりカットされているのが残念です。それぞれのクリーチャーを高画質バージョンで見てみたい気もしました。しかし、この長さで詰め込まれるのもキツイので、やはりもう2チャプターぐらいあっても面白かったかもしれません。その意味ではカルロスの地下鉄での戦いや、最後ヘリコプターが落ちてもう1~2チャプターがあっても面白かったかもしれません。逆にRE2のDLCで初登場したペイルヘッドが登場したのはビックリでしたがw。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

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 ちなみにオリジナルではネメシスと対峙したときに、戦うか逃げるか選ぶことができたのですが、RE3では強制戦闘になります。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 そして、もう一つの特徴としてジルはステップで敵をかわすことができますし、カルロスは対術を使って素手でゾンビ・クリーチャーと戦うことができます。ただ、それぞれタイミングが難しくミスすると一気に襲われます。しかし、下手でもゾンビやクリーチャーにやられ続けているうちに上手くなってくるのは嬉しいですw。もちろん、この辺りもカプコンさんの微妙な手加減が加味されていると思います。


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 同じ手加減(調整)としては体力だけでなく、武器についてもそこにある武器で対応できる絶妙なバランスもポイントです。弾切れでどうしようもなくなるというシチュエーションは非常に少ないと思います。動画でもいつもギリギリの弾数でクリアしていましたし、それが、さらにゲームの魅力と達成感を引き立てています。


  紹介が逆になりましたが、最初はジルでスタートし、途中カルロスを操作、その後ジルを操作するという流れで主人公も変更されます。上で書いた対術の違いはもちろん、ナイフアクションの違い(ジルは突く、カルロスは横に振る)、特殊武器の違いなども楽しめます。また、病院内でカルロスが捜索した場所をジルで再捜索するという展開もアイテムや新たなルートの違いを感じながら楽しむことができました。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 バイオハザードシリーズの特徴であるトランクなのですが、入手した武器やアイテムはトランクに入れていきます。ただ、容量制限があるので持ち運ぶ武器やアイテムを考えなければいけません。これは最初面倒なのですが、徐々に攻撃重視でいくか、回復重視でいくか考えることも楽しいですし、強力な武器は2マスの大きさになりトランクの容量を圧迫するのもムカつきますがw、色々戦略を考える面白さがあります。初見では先の展開やどんな敵が登場するのかも分かりませんので運も関わってきます。ただ、下水道の電子バッテリーキーが2マスなのにはビックリしましたがw。ケンタロウはどこかで1つサイドバッグを見落としており後半は2マス少ないセルフ縛りプレイになっていましたw。ちなみに使用しないアイテムには削除マークが表示されいつまでも持ち運ぶ必要はないという親切設定です。ただ、貧乏性のケンタロウは捨てることができずアイテムボックスに保存していましたw


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 ネメシスとは形態を変えながら複数回戦うのですが、それぞれ攻撃も攻略も違い最初は訳が分からずに殺されてしまうのですが、徐々に弱点や各種ギミックを利用した攻撃方法が分かってくる流れも面白いです。ネメシスは戦う度に巨大化し最後は巨大化MAXで絶望状態なのですが、それ以上にジルの攻撃が激しかったですw


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 個人的な希望としてはRE2で収録されていた、それぞれの脇役が主人公のifサバイバーも収録されていれば嬉しかったですね。ええ、RE2ではどのキャラクターでもクリアできませんでしたが、アイテムをどこで使うかなど戦略的にも非常に面白く繰り返し何度も楽しめましたので。


 ゲームクリア後はショップメニューが登場し、ゲーム内ポイントによって衣装や強力な武器を購入することができます。課金全盛のなかでこのシステムは嬉しいですね。


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 ゲーム中に登場する隠し要素チャーリー君人形についてケンタロウは2個しか見つけられなかったのですが、全部で20個あるようです。2個以外は全く気が付かなかったのですが攻略を見ずに全部自分で発見することができるのでしょうか?w。ええ、まさかチャーリー君人形に2回も殺されるとは思いませんでしたがw。


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 また、ケンタロウは方向音痴で多くのゲーム内で長時間迷うことが多いのですが、RE3ではマップが非常に分かりやすくアイテム・ドアの場所・カギの有無などしっかり表記されていて迷うことはありませんでした。ただ、最初はマップ機能を知らずに地下鉄の入り口を探すのに40分前後アップタウンを探し回っていました。最初だけでも地図の見方を教えてくれれば嬉しかったですね。ええ、バイオハザードシリーズはプレイしているのですが、久しぶりのプレイで地図の存在を完全に忘れていましたよ。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 操作性についてはほとんど問題なく自由に操作することができるのですが、インタラクションのAボタンを押す位置が少しシビアで、ドアを開けられずに敵に追いかけられて死ぬ場合や、アイテムが中々取れないことが数か所ありました。これは誤操作を防ぐためなのかもしれませんが、少し気になったところです。


【グラフィック】


 グラフィックについてはRE2と変わらない・使いまわしというレビューも見かけましたが、RE2とRE3は1日違いですので大きく変わると逆に不自然ですし、逆にRE2でプレイした警察署が登場したときは嬉しかったですし、RE2との違いを探すことも楽しかったです。


 それに同時にガンショップケンドの登場、マービン警部補が何故ゾンビに襲われたのか、STARS隊員ブラッドが最後どうなったのかというRE2での疑問も解決したことも嬉しかったですよ。


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 映像が綺麗なのはもちろんBGMも臨場感があり自然と作品内に引き込まれます。ネメシスが登場するときに空気が揺れることも、登場したこととおおよその場所が分かることはもちろん、上手く緊張感を上げていて素晴らしいです。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 キャラクターCGについてはよりリアルになっていますし、バイオハザードシリーズは作品ごとにキャラクターの雰囲気が変わるのも逆に魅力です。ただ、カルロスのチリチリヘアーはどうしたことだろう?と思っていましたがストーリーが進むにつれ違和感がなくなり逆にかっこよく感じるようになりましたw。


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 ジルは美人度が上がると同時に気の強さを感じることができます。さらに喜怒哀楽の表情がすごく豊かなのも印象的でした。その分ジルにも感情移入できます。また、今までのバイオハザードシリーズでは感じなかったセクシーさも感じました。やはりオッパイは正義なのでしょうか?w


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 そしてプレイ時は見落としていたのですが攻略サイトなどを見るとポスターなどにも様々なギミックがあり分かる人には分かるギミックもあります。


 ただ、プレイしたバージョンはグロテスクバージョンなのですが、どのあたりがグロテスクだったのか最後までプレイしても分かりませんでした。唯一気持ち悪く感じたのは変電所で体内から虫が湧き出るシーンでしたが、これはグロとは違うような気がしますw


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー



【登場人物】


 このゲームではニコライが裏切り者なのですが、地下鉄車両内で自爆したU.B.C.S.デルタ小隊隊長ミハイルは「思考能力のないゾンビが部隊に奇襲をかけるとは実に奇妙だ。ゲートにカギがかかっていたのものな」と会話しておりニコライを疑っていたのかもしれません。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 また、ジルは最初アンブレラ私設部隊のカルロスに反発していたのですがストーリーが進むにつれて感情が少しずつ変化していくのもジルの表情やセリフで上手く表現されています。


【疑問】


 ネメシスはSTARS隊員(ジルとブラッド)を殺すようにプログラム?されているのですが、どのようにしてSTARS隊員を判別しているのでしょうか?最初に見たものを親と学習するガチョウの刷り込み現象などを利用しているのでしょうか?


 ミハイルはジルとネメシスの戦いデータを売っていたのですが、誰に売っていたのでしょうか?流れ的にはアンブレラではなさそうですし、ラストシーンでミハイルを助ける代わりに誰に雇われているか教えると言っていましたので、別の組織があるのかもしれません。いつかジルが解決してくれればいいのですが。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 同時にミハイルは本当に死んでしまったのかも気になるところです。ミハイルが生きているストーリーも見てみたいですよ。


 そして序盤倉庫のトラック荷台に隠れたダリオがどうなったのかも心配です。


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー

 また、ジルはネメシスに頭を掴まれ過ぎですw


【トラブル】


 プレイ中にハングアップなどの不具合は一度もありませんでした。


【まとめ】


 バイオハザードはシリーズを通して安定して面白いですし時折プロデューサーさんが変わっているのに、バイオ世界観の基本をしっかりおさえながらも新しい要素を追加し発展させていることはすごいですし、安心して購入できます。ファミコン時代のナムコ・コナミ・カプコンを思い出しますよ!ゲームによってはシリーズを重ねる度に極端に難しくなったり、世界観・操作が複雑になって初心者お断りという場合も多いですので。


 確かにオリジナルと比べるとストーリーが短くはなっていますが、ゲームプレイ・ストーリーとも面白く引き込まれますし、新しい展開もあり、初心者から上級者まで購入して間違いないゲームですので、迷っている方は是非!


BIOHAZARD RE:3(PC・steam版) レビュー


【おまけ】


 タイムアタックでは2022/10/30現在Minnotarさんの42:10が最速のようです。個人的にはゲームは英語音声・日本語字幕でプレイすることが多いのですが、多くの海外タイムアタックユーザーは日本語音声でプレイしていることがビックリでしたよ。



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